ネトウヨがこのまま増加すると
今週は地球の反対側にきている。
「国益に反して何が悪い?」池上彰が朝日叩きとネトウヨの無知を大批判! |LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見
上の池上彰のスタンスは素晴らしいと思う。
ネトウヨの増加はいろいろな側面で悩ましい。
ネトウヨの脳内にある「素晴らしい日本」のイメージと今後の日本の実態との格差は今後ますます広がる。現実を直視する勇気がないから過去にすがるしかないのだろう。自らの状況を客観的に判断できない状況が危険であることは、日露戦争後の日本がよい例だと思う。
あの時メディアは連日にわっって日本軍大勝利と報道を続けた。結果、国民は講和条約を結ぶにあたり大勝利に見合う報酬を期待してしまった。政府も国民の期待を背中に感じざるを得なかった。今振り返れば、辛勝のレベルであったのにである。そしてこの講和条約の条件にかんする国民の不満が、日本の拡大路線の下地になった。
極限すれば日露戦争時にその状況を国民が正確な状況把握をしていれば泥沼の戦争に突入することはなかったのかもしれない。少なくともその可能性は低くなっていた。無知とはおそろしい。
この記事にある池上さんの言葉*1はどれもしごく真っ当である。真っ当な発言が、物珍しさをもってメディアに取り上げられるところに日本の今後の危うさを感じざるを得ない。
*1:一次情報をあたってないから真偽不明だけど