Before Cyberspace Falls Down...

"Atoms for peace and atoms for war are Siamese twins” Hannes Alfven

「早稲田大学で「ここは勉強するところじゃない」と言われた話 」でおもったこと。

早稲田大学で「ここは勉強するところじゃない」と言われた話 http://anond.hatelabo.jp/20140814201458

増田書いた人が褒められるどころか注意されて萎えちゃった気持ちは理解できる。でも早稲田大の中央図書館にお世話になっている僕がその図書館としての良さをちょっと紹介したい。といっても、比較できるのは慶應大三田、慶応大藤沢、青学大青山の図書館くらいで、大久保も戸山もしらないけど。

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営業日

まず早稲田の図書館は営業日が多いほうだ。夏休みや土日も早稲田大の図書館は結構あいている。年間300日以上営業する数少ない図書館だ。*1まあ日曜とか17時に閉館しちゃうけど、今日読みたい本を明日に伸ばさないでもいいというのは魅力的だ。

蔵書数

そして大学図書館として蔵書数が東大京大につぐ堂々の3位だ。*2 ただ単に本が多けりゃいいってもんじゃないけどね。頼もしい存在ではあるよね。

研究書庫はすばらしい。過去の膨大なジャーナルが縮刷製本されていて、かつ開架においてあるところがすばらしい。手入れもよくて抜けてるとか並び順がおかしいということがあまりない。名門ゴルフ場のグリーンを連想しちゃう。 書架の横にたくさんコピー機がおいてあって、慶応大藤沢にないような古典の論文を揃えるときに重宝する。早稲田の人であの部屋に入ったことのない人は一度見学したほうがいい。

グローバル?

細かいけど重要な点としては館内の英語での案内が徹底しているのも早稲田のいいところだと思う。入り口の案内から書架の横のボードまで日英併記だ。

水平に広い

あと、中央図書館の建築自体がすばらしいよね。都心とは思えないほどスペースを贅沢につかってる。正面入り口から入ったところの平山郁夫の絵は深い森へとそっとのびる小道みたいな絵で、僕はこの絵は「この知の森で存分に遊べ、たまにはなにか役に立つもの発見してこい」という学生・研究者への叱咤激励だと思って眺めている。

中央図書館は地上4階地下2階だての建物で一般書は2階と1階にまとまってる。だから蔵書を手にとるのも簡単だ。 慶應の三田メディアセンターは地上6階地下5階(!)で縦にながい。さらにキャンパス内に図書館旧館、南館図書館というのもあり、本がまんべんなくちらばっている。検索すると借りたい本は2階と地下3階と旧館の5階にあったりする。利用者に上下運動を強いる。かつ詳細は割愛するけど旧館ってのが鬼門、軽めのダンジョンなんだ。

嬉しいプラスアルファ

あと僕が一番いいと思うのは中央図書館は生協食堂が図書館の建物に入っていて、ご飯やお茶ができるってとこだ。勉強がのってきてご飯のために外に出たくない時、雨の日、僕はここを使ってる。ここでお昼食べると、午前と午後で思考が途切れにくい。

というわけで…

早稲田の中央図書館、そしてその他の早稲田の図書館は僕が知る限りけっこうがんばってる。それは直接的には図書館の人、間接的には早稲田大学が図書館をちゃんとしようとしてきた努力の現れであり、注意されちゃったのは残念だけどあんまり気にするなよ。 増田を書いた人も中央図書館で一緒に勉強しよう。夜は高田馬場で僕がいっぱいおごるよ。