学者が政治、行政の一端をになうことについて
丸山真男の「文明論之概略を読む 上」を読んで、福沢諭吉が学者の仕事は対局をつかむことにあり、政治家/官僚の仕事は時々刻々と移ろう「いま」に対応することであるという趣旨の言葉を残していることを知った。どちらが偉いとかではない。ただ役割が違うのであるから、学者が「いま」に埋没していくのは好ましくないというのが福沢の言葉だ。
これとまるっきり逆というわけではないが、国際政治学者でソフトパワー(スマートパワーなど)の提唱者として有名なジョセフ・ナイはキャリアの中で政府の要職と研究機関で教鞭をとる仕事を行きつ戻りつしたことが、実務にも理論研究にも役だったといっている。
しばらく、両者の意見の相違の源を想像してみる。。。
- 作者: 丸山真男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1986/01/20
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 31回
- この商品を含むブログ (28件) を見る