韓国ソウルで日中韓の研究者との議論に参加させてもらう。 時間が足りず突っ込みたりない点は多々あるが、全般的には面白いものであった。 自分の発表はもう少し枠組みをしっかりしたものにすればよかった。
前学期にWebでの履修申告を期間内に終えられなかったがために面倒なことになったことをふまえ 今期は確実に申告を終えた。
中東に触れることが増えてきたので、読んでみた。 まず中東という表現には極東と同じく、イギリス帝国のイギリス中心な思想の残滓が残るという指摘が印象深い。それを避ける西アジアという表現もできるが、実際に中東各国で中東という表現が使われているそう…
序章から切れ味がすばらしい。 以上みたように、技術は国家の安全保障を脅かす。そのことは、逆に言うと、国家は技術によって安全保障を確保する。さらにもっと強く言えば、国家は技術によってヘゲモニーを勝ち取ることが出来る。そして、同時に国家は技術に…
技術だけでなくインターネットの歴史とその裏で引き継がれてきた多くの思想や哲学を濃縮している。故にインターネット技術者にとって読みやすい本ではない。 4章で筆者はセキュリティに求められるものの変化とそれを適切に継続することの難しさを巧みに説明…
軍事研究2016年9月号に収録の掲題の論評だけを読む。 戦略支援部隊については創設から日が浅く、隷下に宇宙やサイバーを担当する部隊をもつということしか知らなかった。 ハッカー部隊、電子戦部隊、宇宙部隊である軍事航天部隊の活動について本論評では、解…
そう遠くない将来、日本でも再び論じられるであろう情報機関創設という課題。そのステップにおいて重要なのは、 活動を隅々まで公開することができない情報機関の活動を、いかに民主的に監査して暴走を防ぐ手段を持つかという点である。 本論で筆者はアメリ…
虎ノ門の喫茶店で先生と打ち合わせ。 同じ博士課程の人と3人で。 とりあえずアフリカとサイバーセキュリティというテーマで秋までに一本書かねば。
伊東寛著『第5の戦場』と土屋大洋著『サイバー・テロ 日米 vs. 中国』の書評論文である。筆者は法律の専門家の視点から サイバーの専門家の伊東氏と土屋氏の記述について法的な課題を解説している。 例えば中国がサイバー犯罪条約に加盟を拒む理由について、…
やっと先月日本公開になったCITIZENFOURを渋谷の映画館に見に行った。 『シチズンフォー スノーデンの暴露』予告編 グレン・グリーンウォルドの本は既に読んでいた。ワシントン・ポストやガーディアンの報道はリアルタイムで見ていた。 それでも、あるいはそ…
今週は久しぶりに大学院に出向いた。先生を含む修士の学生さんたちに今やってることをプレゼンしてきた。 そのあとの会話で幾つか大事なアドバイスをもらう。 毎日1時間だけでも研究のことを「考える」時間を作るべき *「考える」という作業と「執筆する」と…
この春から同じく社会人大学院生になった、学部時代の友人とご飯を食べに行く。 彼は研究のテーマが近いこともあり、いろいろと勉強になる。 朝は6時に起きて1時間から1.5時間勉強して、それから出社するという彼の話をきいて、自分自身の中だるみを心底自覚…
本書はサイバーセキュリティを安全保障の一環となっている現実の上にたち、サイバー空間でのインテリジェンス活動、インテリジェンス機関の役割に正面から向き合うものである。 概要: 2章から6章までで、スノーデンによる情報漏えい事件、米国と英国のイン…
今年も研究うれしいな。
Are Cyber-Weapons Effective? Ivanka Barzashka (https://www.rusi.org/publications/journal/ref:A517E5BC42E13D/) StuxnetがNatanzのウラン濃縮施設を狙ったことはよく知られている。また特に米国・イスラエル関係者によってこの攻撃によりイランの核兵器…
F-SecureによるReginの解析結果。 最近のマルウェアを使った攻撃は端緒づくりのステージ、感染を広げるステージ、データを外に持ち出すステージとステージにわけて用途に応じて別のマルウェアを使う。フランス料理のフルコースを考えていただくと想像しやす…
今月は週1-2回ペースで夜11時からの電話会議がある。 それにしても英語って本当に難しい。英語は結構頑張って勉強してきたし、いまもしている。 海外からのお客さんたちのように僕を日本人だと思って接する人との会話は不自由をあまり感じない。 問題はプロ…
また自分の研究には全く関係ないけど、面白い論文みつけた。 小林良樹「道府県警察の最高幹部のリーダーシップ形成~総務部長の昇進パターンの理論的分析~」 本稿で、筆者は慣例上ノンキャリの最高ポストとされている道府県警察本部の総務部長についた人物…
図書館の本には奥付に貸出履歴がスタンプされていて、その本がそれまでどれだけ多くの人に読まれたかがうかがい知れておもしろい。 今日よんでいた本ににしおりがわりにレシートが挟まっていた。 日吉キャンパスに所属する学部の2年生が、サークル終わってご…
Youtubeでたまたま発見。今のKDDIによる太平洋横断海底ケーブルの敷設プロジェクトの紹介。面白かった。映画では言及されていないがこの時代にはすでに太平洋を横断するケーブルがいくつか敷設されていたのでは? 大手町の機器は全て国産というあたりはさす…
画像は全てSubmarine Cable Mapより転載 今週SEA-ME-WE3という海底ケーブルがまた切れた。インドネシア沖でのことである。 SEA-ME-WE3の経路 漁船などによる事故なのか、自然災害なのか、人為的なものなのか理由はわからない。今回もインドネシア沖で、作業…
今週は地球の反対側にきている。 「国益に反して何が悪い?」池上彰が朝日叩きとネトウヨの無知を大批判! - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ 「国益に反して何が悪い?」池上彰が朝日叩きとネトウヨの無知を大批判! |LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発…
インターネットの父と称されるVint Cerf*1がとある賞の授賞式でこう言ってた。 Internet is like "Sex"! You can get enough of it. インターネットはセックスのようなものだよ!やってもやっても飽きないよね。 嘘だと思ったら下の動画をみてほしい。 Vint …
財団法人防衛調達基盤整備協会. (2009). カウンターインテリジェンスの最前線に位置する防衛関連企業の対策について. https://www.bsk-z.or.jp/kakusyu/pdf/22-3tyousakennkyuu.pdf 主に米国と日本のケーススタディを通して、日本のカウンターインテリジェン…
なかなか疲れた。仕事相手が世界中に散らばっていると、会議時間の調整だけで一仕事ですわ。
Wolff, J. (2014). Cybersecurity as Metaphor: Policy and Defense Implications of Computer Security Metaphors. 2014 TPRC Conference Paper, 1–16. Cybersecurity as Metaphor: Policy and Defense Implications of Computer Security Metaphors by Jos…
http://belfercenter.ksg.harvard.edu/files/cyber-power.pdf 先日来日していたJoseph Nyeのサイバー空間についての言説を確認していた。Nyeは国際政治の前線で早くからサイバー空間でのパワー(力?覇権?)に注目している。 要点 「Power*1」はコンテキストに…
https://cyber.law.harvard.edu/works/lessig/laws_cyberspace.pdf この世界をregulate(規制・管理)するものが4つある。 Law(法律) Social Norm(社会規範) Market(市場) Architecture (構造物) 既存の社会は法律だけによってコントロールされているわけでは…
キャバ嬢の社会学 (星海社新書)作者: 北条かや出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/02/26メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る 新進気鋭の社会学者によるキャバクラの研究。身近にある未知の世界を筆者を通じて経験できた気がして単純に面白か…
世界史を動かすスパイ衛星―初めて明かされたその能力と成果作者: ジェフリー・T.リッチェルソン,江畑謙介,Jeffrey T. Richelson出版社/メーカー: 光文社発売日: 1994/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 米国の偵察衛星について、旧ソ連や…